ビックカメラなどでも見られるようになった、「100人に1人タダ!」というキャンペーン、こちらは最初にANAが打ち出したキャンペーンで、
そのときは40億円分くらい売り上げがのびたそうです。
実際には1%キャッシュバックでしかないのですが、
非常に人の心をつかんだ施策といえるでしょう。
さて、ではこのキャンペーンが行われているときに
①一発勝負!とにかく大きい金額を買って、全額タダを目指す
②細かく商品をわけて購入する。
どちらが効率的でしょうか?
ここではためしに①10万円の商品を一回で買うか、②1万円を10個にするか、で考えて見ます。
単純に大数の観点から計算すれば、どちらも同じ期待収入は(1%)です。
当たったときの獲得*当たる確率=期待利得
① +10万円 * 1/100=+1000円
② +1万円 * 10/100=+1000円
前者①で当たったときのメリットは大きいです。
しかし、当たる確率は1/100なので99%で外れます。
後者では、それぞれ1/100の確率で当たります。これを10回繰り返すと、全て外れる確率は0.99*0.99*…=0.904となり約90%外れることになります。
すなわち、
① 1%で+10万円
② 9.6%で+1万円以上(2回以上当たることもあるから)
という結果になります。
どちらを選ぶかは自由ですが、少しでもメリットを享受したいならば
後者②を選ぶことをお勧めします。
こちらにメリットのあるキャンペーンでは、とにかく大数の法則にのっとることです。
ここで一発獲得を狙うもの良いのですが、まず当たるまではずっと収入は0です。
つまり大数の法則に近づけることで、1%のキャッシュバックを実際に享受することができるのです。
期待値が不利なギャンブルとは全く逆の行動が必要です。
全く同じことが逆に宝くじにあてはまります。
宝くじの期待値は48%です。
しかし1等が閉めている期待値の割合が極めて高いのです。
もし宝くじから1等を除くと20%程度に落ちます。
すなわち、宝くじは1等があたるまでは、期待収入は-80%という
非常に不利な賭けであるといえます。
このような賭けはとにかくやるべきではありません。
ただどうしてもやらなくてはいけない場合は、
大数の法則と逆の行動をする必要があります。
すなわち、
・出来る限り少なく買う
ことです。
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