巷ではシータパンの予想を解いたLu Liuという22歳の中国学生が教授になったことが話題になっています。
でも、そもそもシータパンの予想ってなに?という状態で、Googleを探してもニュースの記事ばかり。Okwaveとかでも珍しく誰も回答できないようなマイナーな問題。
英語だともう少し情報出てきますので、共有します。
ちなみに英語名だと、Seetapun Enigmaで、ラムゼーの定理(Ramsey’s Theory) に関する予想の一つです。
数学系のWikiは日本語より、英語の方が断然情報量があります。論理問題を解こうとするのでしたら、英語のWikiをメインにみる方が得策です。
What is Seetapun Enigma?
http://mathoverflow.net/questions/92140/what-is-seetapun-enigma
シカゴ大学での逆数学に関するWorkShopの中で発表した組み合わせに関するプレゼン資料。
http://www.math.uchicago.edu/~antonio/RM11/RM%20talks/jiayi.pdf
ここからシータパン予想を説くカギにつながるのでしょうけど、難しくて殆どわかりません。
個人的には、この話題からはラムゼイの方に目が引きますし、哲学および価格の決定問題、ベイズ理論など色々思いつきます。
ラムゼイは哲学者としても有名で、ホワイトヘッドの論理を簡単にしたり、ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考の書評を書いていたりします。
数学と西洋哲学って、やっぱり同じ方向なんでしょうね。
純粋で論理的に整った世界を求めると数学に行きつく(逆方向もある)気持ちはわかります。私たちが住む世界がどう変わっても、数学の論理的整合性は変わらない。
でも、そういうのってあくまで西洋哲学の前提であって、「今が論理的に真でも、今後も常に正しいとは限らない。1+1=3だと全員が突然認識する事があるかもしれない。真をそのまま真だと執着してはいけない」という方向に考えてしまう東洋哲学的な?思想の方がやはり私にはしっくりします。
話は戻って、それにしても、22才で教授、すごいですね。
講演などにあまり時間を割かず、今後も研究に没頭してほしいところです。
ラッセルは数学原理を書いた数年間で「頭が伸びきった」と表現しています。数学で新しい事を成し遂げるには、極度の集中力が必要なのでしょう。
冴えている今を大事にしてほしいです。
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