最近の日経新聞などを見ていると、就職活動に関する記事が物凄く多い。
でも、内容を見る限り、役に立たないような小手先のテクニックだったり(写真の背景は白か青か?手書きがいいのか?とか)、もしくは会社としての建前をそのまま信じさせようとする記事が殆ど。また、無駄に不安を煽って商売にしようとしている人も少なくない。
こうなると情報が多くなりすぎて、逆に学生を混乱させてしまって、本質的なところを見失ってしまっている感がつよい。
そこで、今までで100人以上学生を面接した経験と、自身の面接体験を踏まえていくつかのアドバイスです。
(念のためですが、いま勤めている会社としての意見ではなく、あくまで私個人の見解です。)
書類選考で気にするべきこと
- 新卒選考では、大企業の場合、大学・学部・保有資格(TOEIC点数など)でフィルタリングがかかる。
- 中途では、経験と職種のマッチング、保有資格で、フィルタリングがかかる。
- フィルタリングを通ったものから、選考者が志望動機、経験、自己PRなどを読む。選考する人は時に数百人分の履歴書を読んでいるので、行間まで読んでくれるはずはない。なので、とにかく、簡潔かつ印象に残りやすい文章を書く。長くてよくわからない文章は最悪。その時点でアウト。
- 良い印象とは、スキルのありそうな人、面白そうな人、真面目で事務遂行がうまそうな人、という印象を選考者に持たせること。要は、一緒に働きたい、と思わせること。
- 無難な文章の場合は、資格などをより重視される傾向がある。経験、自己PRなどにおいて、やはり資格は有利。
自己PR、経験の書き方について
- 新卒大学生の場合、自分が思っている特別な経験は選考者にとって特別でもなんでもない事がほとんど。(サークルで部長だった。一人で海外旅行した。程度)
- 経験の特殊さで印象づけられる人は、ほぼいない。なので、勝負のポイントは、普通の経験を分かりやすく書けて、そしてその経験が会社にとって役に立つスキルになっている事を論理的に説明できる能力。
- 海外経験(英語力)や資格は、自己PRと経験の話を組み立てるのに有利。
志望動機について
- 組み立てとしては、「なぜ会社に興味を持ったか」ー>「なぜこの会社では自分の実力が有益か」
- 選考者の社員が、会社の全てのサービスやプロダクトを知っているはずはない。(大企業ならば数千、数万の商品がある。)思い入れのあるマイナーなサービスを志望理由とするときには、選考者がサービスを知らなくても分かるように書くべき。
履歴書に関する他のポイント
- 指定されていない限り、手書きかコピーかは重要ではない。(個人的には手書きを評価する会社なんて、古すぎる体質だと思う)
- 写真の背景はコピーしたときを考えて白がベター。容姿が良く見えて悪い事は一つもない。容姿を判断しないというのは、会社としてはそう言わざるを得ないだけ。
- とはいえ、数万円もするモデル向けの高い写真とかは不要。どうせ面接でばれる。個人的には、1000円程度のデジタル加工がお勧め。
次に面接編を書きます。
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