評価:
![]() ヨハーン・ヴォルフガング ゲーテ 集英社 ¥ 720 (2004-05) コメント:口語訳。とりあえずストーリを掴みたい人には最適な訳。岩波の相良さん訳に挫折した人は、この訳の読みやすさに驚くと思う。 その反面、韻律は失われているので評価は難しい。
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新しい仕事環境と外務員がひと段落着いてきたので読書開始。
岩波で挫折した人や、ファウスト=ゲーテ=難しい読み物、と思っている人には最適な訳。
韻律を日本語で表現することをせず、あくまで口語・散文調で訳しているので、全体像とストーリーを理解するのにもってこいです。
韻律の無いを失った詩の訳、となると評価は分かれると思いますが、私はこの本を読んで
「他の訳も読んでみたい。できたら原文もいつか!」
と、ファウストにもっと深い興味を持つようになったので、良い評価にしてます。
大学生の時に、相良さんの訳を苦労して読んで、途中でこんがらがった経験があったのですが、ようやくすっきりしました。鴎外訳も挫折してましたが、もう一回読んでみる気がします。
第2部も合わせて同じ評価です。
トロヤ戦争、ギリシャ悲劇など、ある程度西欧文化の素養があるとより面白い。
また挑戦したくなったきっかけは、大好きなリストのピアノソナタロ短調はファウストの影響が強い、という記事を読んで。
内容自体は、嬰児殺しがあったり育児中の嫁が読んでも楽しくないかもなぁ。
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