証券アナリスト2次の勉強などでバタバタしてどうも更新サボりがちです。。
ニュースでも色々出てますが、昨年末から社内でもリストラが結構あって目の当たりにしています。突然部署の3割が一日でいなくなったりとかを見ると、どうなるんだろうと不安になることもあります。
金融業界がどうなるのか、どうあるべきなのか、少し考えてみました。
まず当面は、金融業界自体が縮小傾向なのは間違いないと思います。
特に日本は政治のスピード感や今後の企業の成長の可能性の点で、アジアの中で見劣りしているのは確実です。米国もオバマ効果が多少あっても、まだ大企業の破綻処理も終わらず、また景気対策が基本的に国債の大量発行によるところも大きく、それによる今後のドル暴落などの懸念があることから安心できる投資先ではありません。
そこで日本・米国に割いているリソースを他のアジア地域中心に振り分けるため、日本内の金融は外資を中心にかなり縮小するでしょう。
ちなみに、日経平均の伸びが3月から約20%程度なのと比べて、ハンセン指数は50-60%です。ダウと日経は底値は終わったと見ても、揃って伸び悩んでいる感があります。
また、人海戦術で無駄な金融商品を投資家に売りつけるのを業務としてきたことを金融機関は反省するべきですし、一部の高給すぎる人や、自己勘定取引の業務などはまだまだ削減の余地があると思います。また同様に、高い利回りを追求しすぎて損をした投資家についてはあまり同情するべきところではないでしょう。
ただし、この半年間で「資本主義は崩壊した」的な本が多数出ましたが、その本が市場に流れて著者に印税が入るまでに、どれだけ資本市場と金融機関が関わっているかを考えると、「崩壊した」と著者が本当に考えているとは到底思えません。
また、一連の金融支援の中で、「政府の支援を金融業界や超大企業だけにするのはおかしい。もっと政府からの中小企業への直接金融があっていいのでは」という意見は一理ありますが、全くノウハウがない政府や官僚が行うと、新銀行東京の失態や定額給付金のようなことを繰り返すだけです。
定額給付金は低所得者の控除を増やしたり、所得税を1%減らす方が断然効率的です。
銀行が間接金融を営んできたノウハウ、審査能力と証券化の技術をこういうときにこそもっと活せるのではないかと考えてます。
私の考える金融自体の役割は、お金を循環させるポンプみたいなもので、経済を効率的に活性化するためには必須です。適切な場所に適切なスピードと信用規模でお金を循環させる、そこから適切な手数料を貰う。
そこで求められる能力は正しくリスクを計算し、流動性を供給する専門集団です。
ゆくゆくは金融業界が獲得した余剰な利潤は、その株主と社員だけでなく、経済全体の活動によるところも大きいため、中立性の面で難しいですが、利潤の一部を公共福祉に投入したらいいのではと。イメージとしては
マイクロクレジットの観点も入れながら、国が議論を先延ばししている、年金と少子化、医療、学力、雇用といった分野に対しても銀行が専門家の目でアドバイスしお金を循環させるという仕組みを作れば国益になるのではと思ってます。
ちなみに経済規模を大きくする一番の方法は、家庭はなるべく貯蓄せずにすぐに使う状況です。
しかし、年金・医療などに不安があると貯蓄率は上がってしまいます。
年金の不安を取り除くことは、長年にわたってプラスの経済効果がある方法ですので、ぜひ政府には景気対策の根幹として真剣に議論をしてもらいたいところです。
少しまとまりがない文章でしたが、
金融の知識をもっと有益に活かすいい方法がないかなと思いながら、勉強してる最近です。
コメント