なりさんBLOG

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近況と最近の金融で思うところ

今回の金融の中心とした騒動で、何人かから「大丈夫?」と聞かれましたので更新します。忙しくてサボリ気味だっただけで、とりあえず今のところ無事に働いてます。(汗)

今回の騒動を考えると、いかに株価の変動が正規分布にのっとっている、という前提が間違っているかを目の当たりにする気がします。日経平均が1日に約1000円も動くのが1週間に何日もあるなど、確率上はほぼありえない事ばかりが起きています。
こういった面で、バフェットやソロスが常々「確率による価格形成を信じない」といっている事がうなずけます。(証券アナリストとしては見もふたも無いですが。。)

また、リスクヘッジの可用性も微妙です。輸出・輸入産業のように通常は逆に動くものも一時的に相関係数が1になっています(同時に下がっている)。
最近の値動きで相関係数がー1に近く動いていたのは株 対 国債、という感じでしょうか。投資資金がより信頼できる商品(国債)に行ったり来たりしているためでしょう。市場全体から資金を退避して、全商品が値下がりしている傾向もありそうです。
世界的に利下げ傾向に転じたにも関わらずインターバンクのレートが0.55%から0.75%に上がっていたのが印象的です。今回はやはりクレジットの見直しが主因なのかと推測できます。

少しクレジットについて考えてみます。

クレジットは金融を成り立たせる最も基本的なコンセプトで、もしクレジットが無くなった場合、極端な言い方をすれば全て現物のみで動くことになりレバレッジは1の世界になります。
預金者が預金の引き出しを迫ると、実際にはその分の紙幣がなく破綻してしまいます。(恐慌といって頭に浮かぶが、破綻しそうな銀行の前に並ぶ預金者の行列です。最近だと英ノーザーンロックですかね。)今回各中央銀行によるドルによる資金供給を考えても、ドルベースの商品を中心にレバレッジの圧縮と引き出し(現物化)が急速に起きたと推測できます。

クレジットやレバレッジの仕組みを知るのには、この動画は面白いと思います。
http://video.google.com/videoplay?docid=-446781510928242771&hl=en

(全体的にレバレッジについて強調しすぎていることや、いつも搾取する側・される側にわける傾向に違和感がありますが。。貸し倒れリスクが引き起こす銀行側の損失も検討してみてほしいです。)

クレジットを取り除くと現物(レバレッジ1倍)が残ります。今回は主要な現物として米住宅があり、その価格が実際の価値と大きく乖離し、それにさらにレバレッジを掛けた商品が多数出回っていたこと、さらにCDSなどを中心とした法的にレバレッジが制限されていないデリバティブが問題を大きくしていたと考えるのが妥当と思っています。

今日の日経に「日本のバブルは貸付債券によるもので、今回の米国のは証券化によるものだ」と書いてありましたが、その頃の日本には貸付のものを証券化するだけの法整備も仕組みもなかっただけで、現にそのころ日本にREITがあったら、今の米国と同じだけの影響があったでしょう。

バブル崩壊や今回のような急落は「クレジットによるレバレッジが掛かった商品が現物化することによる価格の急落」というのが今のところ私が考えている定義です。

預金者・投資者が証券・銀行に対するクレジットが落ち着かない限り、まだまだ価格の変動は続きそうです。直近で検討するべきアクションとしては、レバレッジに関する規制の強化、CDSのような商品は発行体の担保を保全する規制をつくる、政府が預金を保証する方針を見せる、といったところでしょうか。

今後の金融を考える上で、今回の騒動から現在の管理通貨制度に問題点がないかと考えるのも面白いです。

急落や恐慌を避けるためには現物の価値を常に考えることが重要となりますが、「現物にどれだけ価値があるか」というのは実際に難しいところです。と言うのは管理通貨制度である現在、物の価値をある通貨単位であらわすためには、その通貨自体の価値をまた考えなくてはいけなくなります。
貨幣を昔のように金本位制(または原油などの他の資源)に戻すことが適切なのか?また一部の地域通貨であるようにサービスとするのか。併用するべきか。

金本位制が管理通貨制度にいたった経緯と合わせて、どういった通貨の体制が最もよいか、本質的な現物の価値とは何か、といったこと考えてみる機会にすると面白いなと思って新聞やニュースを読んでいます。
でないと、最近のメディアでネガティブなものや感情的なニュースが多くてつまらないので。。。。

思うところをざっくばらんに書いてみたので、間違っているところありそうです。その時はご容赦を。。。

narisan25

大手通信系に勤めた後、未経験で外資金融に。その後、日系に転職。

◆資格◆
2010/3 証券外務員1種
2010/2 証券外務員2種
2010/2 (大和證券CMに転職)
2009/8 TOEIC 885
2009/6 証券アナリスト Level2
2008/6 証券アナリスト Level1
2007/1 TOEIC 785
2006/11 TOEIC 700
2006/10 宅地建物取引主任者
2006/8 (HSBCに転職)
2005/1 OarcleMaster Silver Fellow
2005/2 簿記2級、3級
2003/4 テクニカルエンジニア(ネットワーク)
2003/4 (NTTコミュニケーションズ就職)
2002/12 初のTOEIC 615
2002/10 基本情報技術者

★略歴

2010年~
大和證券キャピタルマーケッツに転職
グローバルエクイティトレーディング部にて電子取引のシステム構築に携わってます。

2006年~2010年
HSBC(香港上海銀行)にフロントシステムのITとして転職。主に債券のトレーディングシステム関連。先物、為替あたりも見ました

・2003~2006年
NTTコミュニケーションズの新規事業開発の部署に新卒として入社。3年少し働いて退社。

・大学時代(早稲田大学)
特許出したり、資格取ったり、ゲーム作りに携わったり。

・中学、高校時代(早稲田実業)
家業の印刷会社のシステム構築
いろんなWEBサイトを作ってベンチャーを目指す。
放課後は毎日秋葉原な日々。

・小学時代
親のPC-9821でBASICプログラミングに目覚める。マガジンベーシックのゲームに夢中。
◆勉強中
いまはとくになし

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  1. 生ぷー 2008.11.10 3:56pm

    こんにちは(^O^)以前証券アナリストの勉強法の時コメントさせて頂きました者です。

    書き込みが久しぶりになってしまい申し訳ありません。

    勉強法等ブログを参考にさせて頂いた結果、三科目とも合格しました!ありがとうございます!!

    まずはご報告まで。

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  2. なりさん 2008.11.18 11:53pm

    なまぷーさん>
    お返事遅くなりました、おめでとうございます!
    これで一緒に二次が受験できそうですね。
    まだ全然勉強してませんが(汗

    市場がこんな状態ですが、学問として証券アナリストは役立つとは思っていますので、お互い頑張りましょう。

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柳原尚史(なりさん)


AIソリューション開発、Ridge-iの代表をやっています。
旧姓が成行であだ名がずっとなりさんだったので、なりさんです。

証券アナリスト持っています。債券取引と株DMA・アルゴが得意分野。

もっぱらの趣味は、トレイルランニングとプログラミング。
UTMB2014/2015完走(フランスのモンブラン一周166KMを2日で走破するレース)

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