この記事を読んで結構驚きました。
株価(に限らず金融商品の価格)は結果としてランダムウォークであると考えられる理論があります。すなわち株が上がるか、下がるかの確率はコイントスと同じく1/2だとする考えです。
43年で年250営業日だとすると、10750日。にも関わらず今まで10日連続して落ちたことがなかったというのは、確率的にまずありえない範囲といえます。 (1万回コイントスをして10回連続して裏がでる確率を考えると分かりやすいと思います。概算だと5-10回位はでるはずです。今日時間がないので詳しい確率は後で計算しますが、きっと1%を割ると思います。)
となると、株価は完全なランダムではなく、連続して落ちて欲しくない、という市場参加者の意向が株価の動きに反映されてきていたと言えそうです。これは効率的市場仮説への反証としても成り立ちそうです。
ただ株価がランダムではないという証明をこの事象だけで求めるのは多少雑かもしれません。43年の最初の時期は市場が成熟していなくランダムになるほど効率的ではなかったのかもしれません。ネットなどで投資家が直接市場に参加しやすくなったここ10-15年だけで考えるとすると、そこまでは珍しい現象ではないかもしれません。
ただ私としては今回のことを考えると、株を含めて金融商品の価格の動きを考えるためには、やはり市場参加者の心理を読むことが大切ではないかなと考えさせられます。
ギャンブルは確率と心理による2P(probability & psychology)のゲームだと考えています。株とかもギャンブルの一種なので、(他のギャンブルより社会的意義がありますが)、単純にランダムに動いていると思うよりかは、心理戦であると考えた方が株式市場の魅力があるのではないでしょうか。スペキュレーターとしての視点ですが。
日経平均に賭ける金融商品は日経平均先物です。 もちろん先物と現物に強い連動性があるけど、実際の相場を見ると先物のほうは参考価値が高い。 ゼロサムゲームの先物市場から出た値段は満期になる現物値段のベスト予測だということも証明されている。
Observer Effect
市場参加者は市場観測すると市場を影響する。