ずっと音感がコンプレックスだったので、今年からソルフェージュを少し試してきたのですが殆ど身につかなくて悩んでます。
そうこうしている内に、そもそも絶対音感・相対音感はいつまでなら身に付くのか?どのレベルで身に付いたって言えるのか分からないことに気づいたので、音感に関する江口先生の本を3冊読んでみました。
ショックなことといえば「絶対音感」は6歳ー8歳位までに習得しないとまず不可能だそうです。私はとっくにタイムオーバーです。
でも、その代わり「相対音感」は何歳からでもつけることができる、とのこと。完璧な絶対音感を目指さずに「相対音感」を鍛えるための移動ドの練習をしてみようと思います。
本自体は子供とのレッスンの会話をそのまま文章にしたようで、非常に読みやすい反面、音感だけに関していえば薄い構成です。
でも、子供が音楽を楽しめるように教える方法、耳が悪いのを子供の責任にする教師たちの問題のある姿勢、音楽教育はどうあるべきか、といった点に幅広く言及しているので、子供に音楽を教える立場の方はもちろん、音楽を教えたい立場の方(親など)も一度理解をしておく読んでおく価値はあると思います。
以下音感に関してのまとめです。
————–
【絶対音感】といわれる人も3タイプに分かれる。
1.相対音感が優れていて、一音が分かれば比べて全て分かる「偽性絶対音感」
2.特定の音だけ知っていて(歌声の感覚などで)、そこから類推する「仮性絶対音感」
3.基準音が無くてもすぐに音名で分かる「真性絶対音感」
この中で3に属する人はプロの音楽家でも5%程度で、一般人では1%以下だそうです。
聴覚が発達する6歳位までが習得する上限で、8歳になるともう厳しい。これは英語でも幼少期を過ぎるとネイティブスピーカーの発音が出来ないのと同じ。
練習方法としては単音ではなく「和音」から始めること。それも一つずつ確実に進めていく。和音を全て覚えた段階で、徐々に単音にしていく。
絶対音感を鍛える練習なので、高い・低いという形で類推させないように気をつける。
【相対音感について】
二つの機能をあわせて相対音感という。
・音の高低を比べる
・階名で聞く(調の第何音か、たとえばイ長調のラはⅠ)
普通によく使われるのは高低の比較。
練習としては、ドとソだけ(一番差がある)を聞き分けるようにして、徐々にミ、高いドなどを増やしていく。
それと合わせて、ハ長調以外の調(たとえばイ長調なら「ラシド#レミファ#ソ#」)でも「ドレミファソラシド」で歌う移動ドの練習。
また音楽の基礎として拍をきちんと取れるようにする。
—————
ちなみに「真性絶対音感」がついているか調べるテストがあったので、嫁に試してみたらかなりいい成績でした。やはり小さいときにきちんと音楽をやっていた効果かと。
私も低学年の時にやる機会があったのですが、その時は「ピアノなんて女のやるもんだ!あっかんべろべろベー」と憎まれ口叩いてやらなかったのです。いまさらだけどつくづく後悔。。
コメント