なりさんBLOG

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投資詐欺に引っかからないための金利の比較

今話題のL&Gの事件。
投資詐欺といわれるのも昔からずっとあって最近でもワールドオーシャン、近未来通信、平成電電などキリがありません。
今回は投資詐欺と円天という仮想通貨を使ったモデルですね。豊田商事の金まがい取引を彷彿させます。

これらの商法は出資法違反や連鎖商法(マルチまがいなど)、詐欺、架空取引など色々なノウハウが詰まっています。いずれの案件も結論として、ローリスク・スーパーハイリターンの投資として出資を募っています。

どの位あやしい投資なのでしょうか?
まずこういった話を考えるときには、金利水準の目安が必要です。
まず日本でほぼノーリスクといわれる商品を比べてみます。

普通金利:0.1-0.3%
円定期 :0.2%-1%(金額、期間で違います。)
日本国債:0.9-2.4%(1年ー30年)


http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html

http://money.yahoo.co.jp/rate/

どれも銀行・国デフォルトリスク、および国債は満期保有目的で無い場合に価格変動リスクがあります。(利率はクーポン利率。実質利率は少し変わります)

海外を見てみると日本と比べればかなり上になります。
http://www.bloomberg.com/markets/rates/

アメリカ(US)国債:4-5%(2-30年)
イギリス(UK)国債:4-5%(2-30年)
ブラジル国債   :10%(3-10年)

ブラジルはかなりの高配当ですね。

しかしこういった国債には為替変動リスク、価格変動リスク、財政リスクが含まれます。その結果が10%となっているのです。
もし10%と比べてリスクが低いと考える人がいれば、

ブラジル国債に買いが集まる→価格は上昇→金利は低くても売れる→金利低下→妥当な金利で需給は均衡

となり結局ある金利水準で均衡することになります。

こう考えるとローリスクで日本国内での投資は、
国債30年をベースとした2.4%を上限とみてよいと思います。
それ以上のものは必ずリスクが上乗せされてくるでしょう。

ここで投資詐欺と思われる案件は元本保証で年利30-50%位をうたっています。本当なら凄いですね。

でも「凄い」と思ったときに、まず自問するのが「なぜ自分だけでやらないの?」

例えば配当を年利30%出しているとしたら、運用益は30%以上出ていることになります。銀行から借りても金利が数%で収まるのだから、他人の資本を借りる必要など全くありません。
また正常な事業ならば、社債を発行すればよいのです。社債ならばやはり数%位の利息で抑えられます。

なのに個人から調達して50%もの利息を払う必要があるのは合理的ではありません。
となると、銀行等の金融機関は50%以上の破綻リスクがあると見込んだから貸し出さなかった、見るのがよさそうです。
高配当のものは、かならず相応のリスクがあるのです。

どの金利が正常で、おかしいのかをきちんと測ることは厳しいですが、比べることはできます。

一つの基準として自国の国債の金利水準を比べるのは、その国の中での一つの目安となります。

「日本で元本保証で国債の利率(約2%)を超える話は、かなりあやしい」

という目安でいいのではないでしょうか。

どんな場合でも、こういった話には関わらないのがベストです。
自分はわかっているからひっかからない、といって踏み込むのは格好の餌食です。むしろ全体的に自信のある人ほどはまり易い。とうのが事実です。
自信、というのは自分が信じていることが正しいと思う力が強い人でしょうから、一度説得されてしまうと他人の意見を聞かなくなってしまいますのでしょう。

主催者たちは新興宗教の教祖のごとく、独自の説得力がある場合(カリスマというのでしょうか)が多いです。
勧誘の手法もさまざまなパターンを組み合わさっているので正常な判断が出来なくなります。

投資の基本は、危うきには近寄らない、が大事でしょうね。
私も引っかからないように気をつけます。

narisan25

大手通信系に勤めた後、未経験で外資金融に。その後、日系に転職。

◆資格◆
2010/3 証券外務員1種
2010/2 証券外務員2種
2010/2 (大和證券CMに転職)
2009/8 TOEIC 885
2009/6 証券アナリスト Level2
2008/6 証券アナリスト Level1
2007/1 TOEIC 785
2006/11 TOEIC 700
2006/10 宅地建物取引主任者
2006/8 (HSBCに転職)
2005/1 OarcleMaster Silver Fellow
2005/2 簿記2級、3級
2003/4 テクニカルエンジニア(ネットワーク)
2003/4 (NTTコミュニケーションズ就職)
2002/12 初のTOEIC 615
2002/10 基本情報技術者

★略歴

2010年~
大和證券キャピタルマーケッツに転職
グローバルエクイティトレーディング部にて電子取引のシステム構築に携わってます。

2006年~2010年
HSBC(香港上海銀行)にフロントシステムのITとして転職。主に債券のトレーディングシステム関連。先物、為替あたりも見ました

・2003~2006年
NTTコミュニケーションズの新規事業開発の部署に新卒として入社。3年少し働いて退社。

・大学時代(早稲田大学)
特許出したり、資格取ったり、ゲーム作りに携わったり。

・中学、高校時代(早稲田実業)
家業の印刷会社のシステム構築
いろんなWEBサイトを作ってベンチャーを目指す。
放課後は毎日秋葉原な日々。

・小学時代
親のPC-9821でBASICプログラミングに目覚める。マガジンベーシックのゲームに夢中。
◆勉強中
いまはとくになし

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  1. 匿名 2007.10.03 10:23pm

    債券だとクーポンが付いてるから、比べやすいけれど、株だと比べられないでしょう。 今香港とか中国など新興市場は株価がだいぶ上がってきた。 一ヶ月だけで30%指数が上がったこともある。これでも詐欺は言えるでしょうか。

     

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  2. なりさん 2007.10.03 11:16pm

    仰るとおり株は債権と違います。株の場合は金利という概念はありません。(配当益を金利のように考える方法はありますが変動の大きいものです)。

    今回検証をしたかったのは、元本保証(または近いレベルのローリスク)かつ長期間の安定配当をうたっている商品です。
    その面で債権は価格変動が株と比べて比較的小さいことと、クーポンという長期間の配当があるため、同様の比較しやすいと思いました。

    もちろん株の運用で30%上がったとしても詐欺でもなんでもなく運用者の腕です。ただ30%相応のリスクを負っています。
    ただそのリスクを無いように見せて、「元本保証で30%配当するファンド」としてお金を集め始めたら、問題になると考えています。

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柳原尚史(なりさん)


AIソリューション開発、Ridge-iの代表をやっています。
旧姓が成行であだ名がずっとなりさんだったので、なりさんです。

証券アナリスト持っています。債券取引と株DMA・アルゴが得意分野。

もっぱらの趣味は、トレイルランニングとプログラミング。
UTMB2014/2015完走(フランスのモンブラン一周166KMを2日で走破するレース)

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