最近読んだ本の中でイチオシです。
「フィナンシャルエンジニアリング―デリバティブ取引とリスク管理の総体系」ジョン・ハル(第5版)
金融工学に興味がある、という人にとって間違いなくバイブルになると思います。原書では第6版が最新なのでざっと見比べてみましたが、そこまで大差なさそうだったので、日本語版を買いました。
原書「Options, Futures And Other Derivatives」
買った後に、金融工学に興味のありそうな同僚に勧めたところ「もう持ってるよ」という返事の方が多かったくらいメジャーでした。
デリバティブ商品(先物・オプション・スワップなど)の価格理論や戦略、裁定取引など多岐にわたって網羅できます。
値段は1万円と高めですが、下手な本を何冊も買ってしまうよりかは、辞書と思って買っておくことをお勧めできます。
一回で読んだだけではまず理解するのは厳しいですが、読めば読むほど味が出てきます。この本をきっかけにより専門の本を買うか、逆により初学者向けの本を買うかなどの判断が出来ると思います。
金融業界に興味のある人や、転職を考えている人はぜひ一度目を通してみてください。
ただしあくまで金融工学です。個人投資家が好きなチャート分析、テクニカル分析、割安株の見つけ方とかそういうのはありません。
でも個人的には、そういった人にも読んでほしいです。
こういう考え方に基づいて価格が出来ている、と知ることでより株の世界も楽しくなってくると思います。
最近、金融工学とプログラミングがとても相性がいいことに気づいてきました。理論をある程度理解できたら、実際に面白いプログラムを作ってみたいなと考えてます。
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